こんにちはYUKIです!
この記事にたどり着いたあなたは「海外の宝くじで数千億円に当選した人がいました!」といったニュースや記事を目にしたことがあるのではないでしょうか?
海外の宝くじは1等当選金額に上限がないくじがあるため、数か月1等当選者が出ないとキャリーオーバーの総額がどんどん積み上がっていきます。
仮にもし当選者が1人しかいない場合、その1人がキャリーオーバーを含めた当選金を全て受け取ることが出来るのです。
実際、2022年にはアメリカで1等の当選金額が2970億円と想像もつかないような高額な払戻しが行われており、それに劣らず数百億もの当選金を受け取っている方が世界には何人もいます。
なんて金額…。日本から海外の宝くじって買えないかしら?
先に結論をお伝えすると、日本国内にいながら海外の宝くじを購入することは違法行為となるので購入は出来ません。
今回は、海外の宝くじを購入することはなぜ違法行為なのか、何が何でも海外の宝くじを買いたい方はどうすればいいのかについて解説していきます。
お金の欲求に負けてトラブルに巻き込まれてしまわぬよう正しい知識を身につけましょう!
日本国内にいながら海外の宝くじを買うことは違法です!
大切なことなので何度もお伝えしますが、日本国内にいながら海外の宝くじを買うことは違法、犯罪行為です。
海外製品は正しい手順を踏めば購入することが出来るのに、なぜ宝くじを買うことはいけないのか?
それには日本の法律が深く関わっています。
「知らなかった…」では済まないほどの大事になってしまう恐れもあるので、詳しく見ていきましょう。
日本国内にいながら海外の宝くじを買うと罰せられます
日本から海外の宝くじを購入するのはダメです。
では、どのような罪に引っかかり、どのように罰せられるのか?
それは、刑法187条第3項の「宝くじ(富くじ)の授受」にあたり違法となります。
日本の宝くじは、当せん金付証票法で販売・購入は許可されていますが、海外の宝くじは別物として扱われてしまうのです。
つまり、日本にいながら海外の宝くじを購入すれば違法となり、購入者には懲役や罰金が科されます。
刑法には、「購入した者は20万円以下の罰金又は科料」と記載されています。
いまはインターネットで簡単に手に入る世の中ですが、購入した時点で犯罪になってしまうので要注意。
ちなみにですが2024年5月現在、日本にいながら海外の宝くじを購入したことで罰せられた人はいません。
しかし、法律に違法だと記載されているので買うのはやめておきましょう。
海外の方が日本の宝くじを購入することも違法
反対の場合も同じく違法となります。
こちらも刑法187条第3項の「宝くじ(富くじ)の授受」にあたり、違法行為とみなされるので念のため書いておきます。
また、日本の宝くじを海外の方へ勝手に販売した場合、2年以下の懲役又は150万円以下の罰金に科せられる恐れもあります。
つまり、日本の宝くじを海外へ「転売」のような形で販売することも固く禁止されているということ。
紛れもない「犯罪」として扱われるので、絶対にやめましょう。
海外に行って現地で直接宝くじを買うのは大丈夫?
結論、現地で直接宝くじを買うのは問題ありません。
しかし、海外の宝くじを現地で購入する際にもいくつか注意するべきポイントがあるので解説していきます。
現地で直接買うことは罰せられることはない
海外の宝くじを現地で直接購入しても罰せられることはありません。
これが海外の宝くじを購入する唯一の方法とも言えるでしょう。
前述でも紹介した「刑法187条」は、日本にいる人のみに限定されます。
つまり、海外へ行き、その国の宝くじを買っても「刑法187条」の対象にはならないのです。
なので、どうしても買ってみたい海外の宝くじがあるのであれば、直接現地へ行って購入する方法が最もベストな選択だと言えるでしょう。
ただ後ほど詳しく解説しますが、海外の宝くじは当選金額に応じた税金を差し引かれる場合もあります。
購入する際は、そのあたりも考慮したうえで決断するべきですね…。
現地のルールによっては違法になることもあるので注意
ただし、現地のルールもよく確認するようにしましょう!
海外の宝くじを現地で購入する際は、もちろんその地の法律が適用されます。
その国の法律によっては、
・外国人は宝くじを買えない
・現地国籍や登録証明が必要
・一定期間の滞在期間が必要
などのルールや規則が存在するかもしれません。
その国のルールをしっかりと確認したうえで購入するようにしましょう。
海外で買った宝くじがもし当選した場合の税金
出張や旅行で海外へ行った際に購入した宝くじが当選した場合、当選金を受け取ることが出来ます。
しかし、気をつけなくてはならないことがあります。
それは「当選金に税金が発生する」ということ。
日本で購入した宝くじには「当せん金付証票法」というものが存在します。
ここには当せん金には所得税を課さないと記載があり、税金が発生せず非課税で全額を受け取ることができるという証明でもあります。
しかし、海外の宝くじは日本の法律が適用されません。よって課税対象となります。
海外での宝くじ当選金は一時所得に分類され、当選金を受け取った際は日本国内で確定申告をし、税金をしっかり納めないと「脱税」になってしまうのでご注意ください。
例)もし海外の宝くじで100億円当選した場合に発生する税金
- (100億円-基礎控除50万円)÷2=49億4975万円
- 49億4975万円×税率45%=27億2236万2500円
つまり、100億円当選したら27億2236万2500円を所得税として支払う必要がある!
そしてもうひとつ、海外の宝くじが当選した際に気をつけるべきことがあります。
それは「その国の税法が適用されることがあるため、購入国と日本の二重で税金を納めることがある」ということ。
ただ、宝くじを購入した国と日本で租税条約が結ばれていれば、二重で税金を支払う必要はありません。
この辺りは、もし海外にて宝くじを購入する際は一度調べておくことをおすすめします。
海外宝くじに関する詐欺にはくれぐれもご注意ください!
国民生活センターや消費者センターにも多数事例があるように、海外宝くじに関する詐欺も発生しているようです。
手口としては「海外の宝くじが当選しました!受け取るためには手数料をお支払いする必要があります!」といったもの。
他にも「当選金を振り込むためにクレジットカードの番号を聞いてきたりする」などさまざまな手法が混在しているそう…。
海外の宝くじは1等当選の金額が数百億・数千億と非常に大きいため、騙される人はそれを数万円の手数料で受け取ることが出来るなら…と支払ってしまうことがあるようですね。
ただ、買ってもいない海外の宝くじに当選することは絶対にありません。
さらに、日本国内で海外宝くじの授受をすることは刑法第187条に抵触する立派な犯罪行為。
もし騙されてしまうと、振り込んだお金は戻ってこないどころか、法律違反で処罰されてしまう可能性もあります。
さらに、クレジットカードの番号や銀行口座を教えてしまうと、不正利用などで二次被害に繋がってしまう恐れもないとは言えません。
そんなおいしい話が突然来るはずがありません!くれぐれもご注意ください!
大切なことなどでもう一度お伝えしますが「買ってもいないのに海外の宝くじが当選することは絶対にあり得ません」ので絶対に騙されないようにしましょう。
SNSのDMやメールが突然届いても、メッセージについているURLはクリックせず無視するようにしてください。
まとめ
結論としては、日本から海外の宝くじを買うことは違法なのでやめましょう。
ただし、例外として現地で直接購入するのは問題ありません。しかし、これにもいくつか注意点やルールが存在するといった内容でしたね。
また、海外の宝くじと日本の宝くじを比較してしまうと、見たこともないような当選金の高さに「買ってみたい!」と思う方もいると思います。
何百、何千億という世界が普通にあるわけですからね…。
たしかにその気持ちになるのは分かります。
もちろん確率などは、当選金が高まるにつれて厳しい数字となっていくでしょう。しかし、それでもチャンスに賭けたくなるのが宝くじなんですよね。
ただ、ダメだと言われていることには手を出さないでほしいと強く思います。
違法は違法です。そのように危険なリスクを取る必要はあまりないかなと思いますよ。
正直わたしは、日本国内の宝くじでも十分過ぎますからね(;’∀’)
なかなか当たりませんが…。
以上です。
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